「粕と共に去りぬ」
吟醸酒にアル添をする大きな理由は、吟醸香を少しでも酒に残すことにあるそうです。吟醸香の成分は、酢酸イソアミル(バナナのような芳香)と、カプロン酸エチル(リンゴのような芳香)などだそうですが、これらは、しぼる時に大部分が粕に付着してしまうのだそうです。しかし、どちらもアルコールに溶けやすいため、アル添をすると酒の方に香りがある程度残るのだそうです。「純米酒を極める」で、上原浩は、酒造家の間で言われているという「粕と共に去りぬ」(多分酒造家は困っていっているのでしょうが)といった、ほのかに香る程度の純米吟醸酒がちょうどよいのであると力説しています。
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